2024年11月1日の新月は、蠍座の持つ変容と再生のエネルギーが非常に強調されるタイミングです。
この新月のエネルギーによって、内なる感情や埋もれていたテーマを浮かび上がらせ、新たな自分を構築するための絶好のチャンスです！
蠍座のエネルギーにより、古い執着や不要なパターンを手放し、人生の新しいサイクルを始めるのにふさわしい時です。
今回の新月が起こるのは日本では11月1日、夜の21時47分ごろです。
このタイミングは、蠍座のもつ「生まれ変わり」のパワーを活用する大チャンスです。蠍座は物事を深く掘り下げ、奥に隠れたものを暴き出す力を持っています。
ときにしつこいほどに探究心を燃やし、悪事を暴くような強烈なエネルギーも備えていますが、そんな蠍座のエネルギーをうまく活用すれば、自分の内面を深く見つめて真の変化を引き起こすことができます。
蠍座の支配星は冥王星であり、「破壊と再生」の象徴です。
冥王星のエネルギーは、古いものを壊して新しいものを生み出す力にあふれています。実は、冥王星が発見される前、蠍座の支配星は火星でした。
火星は牡羊座と蠍座を両方司っており、行動力と情熱を象徴する天体です。つまり、今の蠍座には火星と冥王星の両方の影響があり、強い変化と推進力のエネルギーを持っているのです。
例えば、11月4日には火星が蠍座から獅子座へと移動します。
火星は欲求や行動力を象徴する星で、時には攻撃的なエネルギーも持ちますが、うまく使えば物事を積極的に進めるための強い推進力になります。この火星が移動することで、創造的でパッションが湧くエネルギーが増していき、来年の初めに向けて新しい冒険や取り組みがしやすくなるでしょう。
太陽と月が蠍座で重なる新月は、深層心理にアプローチし、内面の感情を掘り下げて真実と向き合う力を高めます。さらに、蠍座にある水星は思考を深く鋭くし、隠された真実を見抜くための洞察を与えます。この時期には、表面的な会話を超えた深い対話や内省が特に重要となり、コミュニケーションを通じて本質に迫ることが求められます。
火星は蟹座の終盤に位置し、冥王星とオポジションの配置にあるため、強力な変化と浄化のエネルギーが生まれます。この火星と冥王星の対立は、潜在的なエネルギーを解放し、抑圧された感情が浮上することを促します。このエネルギーは、ときに対立や緊張をもたらすものの、適切に取り扱えば内面の力を解放し、人生の新たなステージへと進む推進力となります。慎重な行動と感情の管理がこの時期の鍵です。
また、金星が射手座に位置しているため、自由や成長、探求への意欲が高まっています。この配置は、新しい経験への意欲や、広い視野での学びを促し、人間関係においても精神的な成長と新たな価値観の共有が求められます。この時期には、冒険心を持ち、心を広く保つことが運気の向上に寄与するでしょう。
天王星は牡牛座で逆行中であり、物質的価値観や安定に対する見直しが求められるタイミングです。予期せぬ変化が訪れるかもしれませんが、それに対して柔軟に対応することで、大きな成長の機会が得られるでしょう。天王星のエネルギーは、新しい価値観を受け入れる柔軟さを私たちに求めています。
さらに、土星が魚座で逆行していることも、この時期の重要なテーマです。土星は自己成長と成熟を促す天体であり、魚座で逆行することにより、霊的な成長や内面の癒しに焦点が当てられます。この期間は、自分の信念や価値観を再評価し、内面的な成熟を深める良い機会です。
蠍座10度のサビアンシンボルは「親睦夕食会」です。
このシンボルは、親しい人々が集い、心を通わせる場面を象徴しています。蠍座の持つ深い絆や共有意識のテーマに沿って、親しい仲間たちと食事を囲みながら本音で交流し合う場面を思い浮かべることができます。「親睦夕食会」というシンボルは、互いの存在を認め合い、信頼と愛情を基盤にした関係が築かれる場を示しています。この度数では、表面的なつながりではなく、より深く理解し合い、共鳴し合うための土台が強調されます。
このシンボルには、蠍座特有の「深い結びつき」や「魂レベルでの共鳴」が反映されています。蠍座10度は、信頼や忠誠を基盤とした絆の形成に関連し、表面的な付き合いではなく、内面や価値観を深く共有できる関係性に価値を置きます。他者との親密なつながりを強く望み、内面的に深くつながることに意味を見出します。そのため、自分の価値観や心の中を開示できる仲間と真に理解し合える場を求めます。
また、「親睦夕食会」というシンボルは、互いを支え合うことの重要性も示しており、個人としての孤立を超えて、共に成長し助け合う意識が強調されます。深いつながりを持つことで、困難な状況でも支え合い、共同体としての一体感を感じることができます。
蠍座10度のエネルギーは、自分を素直に表現し、理解してもらうことを求めます。お互いの違いや独自性を尊重しつつ、共感と信頼に基づいて自分をさらけ出すことで、より強い絆が生まれます。蠍座のエネルギーは肉体的なつながりを超え、魂レベルでの一体感を重視します。この度数では、単なる友人関係ではなく、霊的なつながりを持つ人々との集まりという意味も含まれており、深い精神的な交流が互いの成長を促す場となります。
蠍座10度を持つ人は、表面的な付き合いよりも少数の人と深い関係を築くことに向いています。親しい人たちとの時間を大切にし、信頼と共感を基盤にした関係を意識すると良いでしょう。また、自己開示を恐れず、自分の本心を伝えることが信頼を築く鍵となります。相手と霊的なレベルでのつながりを求めることで、互いの成長をサポートできる関係が築けるでしょう。
ミスティック・レクタングル
天王星、火星、水星、冥王星が長方形の形を形成する場合、占星術では「ミスティック・レクタングル（Mystic Rectangle）」と呼ばれる特別なアスペクト配置の一つと考えられます。このアスペクトパターンは、エネルギーがバランス良く働き、物事がスムーズに進むような特性を持っています。以下、その詳細な意味を解説します。ミスティック・レクタングルは、四つの天体が協調することで、緊張と調和が同時に生まれる配置です。この場合、2つのオポジション（対立角）があり、それらが2つのセクスタイル（60度）と2つのトライン（120度）で連結されています。このため、互いに補完し合う異なるエネルギーが、スムーズに作用することを意味します。
- 天王星（牡牛座）：革新と自由の象徴である天王星は、物質的な価値観や既存の安定に対する変化をもたらします。このエネルギーは、伝統的な考えを壊して新しい視点を取り入れることに役立ちます。
- 火星（蟹座）：火星は行動力や情熱を象徴しますが、蟹座にあることでそのエネルギーは感情的な保護や家庭に向けられます。内面の安心感を求める一方で、その保護を強化するための行動が促されます。
- 水星（蠍座）：水星はコミュニケーションや思考を象徴し、蠍座にあることで、深い洞察力や秘められた事実を掘り下げる力が増幅されます。表面的なやり取りではなく、物事の核心を見極める力が働きます。
- 冥王星（山羊座）：冥王星は破壊と再生、深い変容のエネルギーを持つ天体です。山羊座に位置することで、社会的な構造や権威に関する変革をもたらします。
このような四天体がミスティック・レクタングルを形成することで、個人や社会における深い変容と成長が強調されます。この配置は、対立するエネルギーを持ちながらも、それらが互いに補完し合うことで大きな成長を促します。以下の点が重要です。
- 内なる葛藤と調和： 天王星と冥王星の対立、火星と水星の対立といったオポジションのエネルギーが、緊張感を生み出しながらも、新しい視点での和解や変革を促します。特に、自分の中にある古い信念を手放し、革新的な考え方を取り入れることができるでしょう。
- 創造的な調整と発展： 天王星と火星、水星と冥王星の間にあるセクスタイルは、創造的で実用的な解決策を見つけるためのエネルギーを提供します。このため、対立する問題を新しい形で捉え、建設的に乗り越えるためのチャンスを得やすいです。
- バランスと変革： ミスティック・レクタングルは、挑戦と調和のバランスが取れた状態を意味します。天王星の革新性と冥王星の変容、火星の行動力と水星の知性が調和し合うことで、自己成長や変革が促されます。また、物事を実行するための強力な推進力が生まれ、結果を出すためのサポートが整っています。
ミスティック・レクタングルのエネルギーを活かすためには、対立する感情や意見を否定せず、それらを一体化するように努めることが大切です。緊張を単なる問題と捉えるのではなく、その中に潜む学びのチャンスや成長のきっかけを見出しましょう。蠍座の新月による変容のエネルギーと相まって、この時期には特に「不要なものを手放し、新しい自分に生まれ変わる」というテーマに積極的に取り組むと良いでしょう。
このように、ミスティック・レクタングルのエネルギーは、内面の深い変容を促し、葛藤を乗り越えて次のステージに進むための強力な後押しをもたらしてくれます。
11月1日の新月は、内なる変容と深い洞察が強調される時期です。蠍座のエネルギーにより、自らの内面を深く見つめ、不要なものを手放すことで、新たなスタートを切る準備を整えることができます。また、金星の影響によって成長や冒険を求める気持ちを大切にし、変化を受け入れることで、より豊かな人生への道が開けていくでしょう。この新月を通じて、自己の可能性を広げ、心の深い部分から新しい始まりを迎えましょう。
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