「癒しの天使たちの祈り」は、大天使ミカエルによってもたらされた光のメッセージです。
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神さま、
あなたの癒しの天使たちの軍勢を、今ここに私と、私の大切な人たちのもとに降り注いでください。
その癒しの光のビームを、私がはっきりと感じられるようにしてください。
癒しの天使たちよ、どうか私のもとに来てください。
あなたの癒しの手が放つ輝きで、今この瞬間から癒しを始めてください。
どのような方法であっても、神さまがそれをお赦しになるのなら、
私はそれを全身全霊で受け取ります。
アーメン
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この祈りは、『奇跡のエンジェルコンタクト:あなたの守護天使とつながるための35章』(ローナ・バーン著、愛知ソニア訳/ヒカルランド、2019年刊)に収録されています。
本書は、読者が守護天使と深くつながるための実践的なガイドであり、体験談と共に、私たちが見えない存在の愛にどう応答していくかを教えてくれる珠玉の書です。
今日は、私を手術してくださったドクターの診察を受けに行く日です。
夫が付き添ってくれます。
彼もまた、医師に確認したいことがいくつかあるようです。
最近、某出版社の社長さんから思いがけないオファーをいただきました。
「ソニアさん、ナシーム・ハラメイン博士をインタビューしてくれませんか? どうやら博士が日本に来られるようです」
最初は少し戸惑いました。「とうとう彼も冗談を言いはじめたのかな?」とさえ思ったのです。
けれども返答は、
「ナシームの思想を真に理解できるのは、夫エハンしかいないと思います。彼に伝えておきますね」
最近、「魂が震えるような完璧なオファー」が増えているのです。
それはもはや偶然ではなく、天使たちの導きとしか思えないことすらあります。
私に天使の存在を教えてくれたのは、他でもない、ローナ・バーンさんです。
彼女の本を何冊も翻訳し、アイルランドにも二度訪れ、東京で講演会やワークショップを共に企画したにもかかわらず、私はまだ、日常的に天使たちの存在を「身近に」感じるまでには至っていませんでした。
確かに彼女と共に過ごす時間には、天使の存在を感じ取れる瞬間もありました。
しかし、その後すぐに私たちは「現実にはあり得ない」という刷り込みの魔法によって、その感覚を遠ざけてしまうのです。
ローナさんが、あれほどまでに常に天使たちと共にいられるのは、明らかに彼女が高次元の意識状態に常にあるからにほかなりません。
そして、今回の手術のあと、私自身にもその高次の世界が訪れました。
手術室から病室に戻ると、隣には膝の手術で緊急入院していた40歳くらいの男性、リチャードが横たわっていました。
病室のドアは開け放たれ、ER病棟ではナースたちが目まぐるしく行き交っていました。
その時でした。
「今日は私が担当させていただきます。リチャード、そしてソニア、よろしくお願いします!」
と明るい声でナースが挨拶したその背後に、人間ではない存在たちがはっきりと見えたのです。
彼らは顔ははっきり見えないものの、輝く薄青やトルコブルーの、透けるような光のドレスをまとっていました。
そしてその姿は、まるで風にたなびく旗のように、ナースたち一人ひとりの背後についていたのです。
そのうちの一人が、私に向かって手を持ち上げ、まるで「これが羽だよ」とでも言うかのように、白い翼を見せてくれました。
『Wow! 本物の天使だ……!』
心の中で私は驚嘆し、思わず声に出して叫びました。
「ねえ、リチャード、今の見た?!」
「ナースさん、後ろ振り返って、見てみて!」
喜びと興奮のあまり、お腹の傷のことも忘れて大声で叫んでしまいました。
病棟中の看護師の背後には、透き通ったブルーの衣をまとった天使たちが、それぞれに寄り添っていたのです。
ローナさんの言う「失業中の天使たち」か、あるいはそれぞれのナースの守護天使だったのかは定かではありません。
ただ、そのとき私はたしかに見たのです。
ローナさんによれば、神さまは毎日、天からバケツをひっくり返したように天使を地上に送り込んでいるのだそうです。
人間が「必要だ」と感じ、「求め」、「許可」すれば、いつでもどこでも手伝ってくれる、やさしく、愛に満ちた存在たち。
それが、あの時の天使たちでした。
彼らはミカエルやラファエルのような「大天使」ではなかったかもしれません。
でも、その姿の美しさ、存在の優しさに、私は完全に魅了されました。
彼らのひとりが、私の左耳に近づき、両手で私の耳を包み込み、ささやいたその瞬間。
はっきりと、心の中にある思考が降りてきました。
「あなた方人間は、自分たちのエゴで私たちの働きを邪魔しています。
私たちはただ率直に助けたいだけなのに、その邪魔が入ってしまうのです。
もし、その邪魔がなければ、誰もが幸福な日々を送れるようになることを知ってください。
エンジェルの邪魔をしないでいてくれれば、それでいいのです。
とてもシンプルなことなのです!」
そうか……。
天使の存在を信じていないのではなく、自分の中の“邪魔”をやめればいい。
そんな新たな気づきに、私は深くうなずきました。
そして、天使たちが光の領域へと帰る前に、私にもう一つのメッセージを託していったのです。
それは、とても大切な、そして深刻な祈りの要請でした。
「ガザの人々の救済のために、あなたたち一人ひとりが心から祈り続けてください」
これは、天使界から人間界に託された、切実なるお願いなのです。
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天使は、常に私たちのそばにいます。
それを感じ、信じ、そして受け取る心の静けさを取り戻すこと。
それが、光の世界とともに生きる第一歩となるのです。

