Sonia's sanctuary

 私がプレアデス星人たちを通じて受け取ったメッセージは、2016年に3冊のシリーズ本として出版されました。「プレアデス魂の故郷への帰還」、「プレアデス新生地球への移行」、そして「プレアデス融合次元での生き方」(全てヒカルランドから出版)という名のこれらの本では、私は最終巻の結びの言葉として次のように述べています。

 「私が19歳だった1972年、私はロンドンで臨死体験を経験しました。その強烈な体験が原因で記憶を失ってしまったのですが、幸運にも魔術師のアルフレードに出会うことができました。彼の力により、私は数時間で記憶喪失から奇跡的に回復しました。その結果、私は彼の弟子となり、魔法の世界を歩むようになったのです。」

 それでは、私がアルフレードから受け取った魔法のレッスンの詳細について、これからお話ししましょう。その体験から時間が経過し、記憶が薄れかけていた私の人生の一部を、2014年に私自身がブログに掲載した内容を基に再認識し、記憶を呼び覚ましていく過程を共有します。

魔術師アルフレードとの出会い

 臨死体験の後、私は魂が抜け出たかのような状態に陥りました。私の存在はどこにも感じられませんでした。過去の記憶は消え、生きる意志も完全に失われていました。心配になった友人たちは交代で私のアパートを訪れてくれました。彼らは「この人と会ってみたらどうだろう」や「あの人と話してみたらどうか」などとアドバイスをくれましたが、何も改善しませんでした。そのうちに、友人たちの助けを借りて、少しずつ美術大学に戻るようになりました。

 ある土曜日の昼下がり、私は何気なく一人でポートベロのフリーマーケットに足を運びました。その時、私の方に歩いて来る若者を見て、「あなたは私だね」と声をかけてしまいました。それほどまでに私は自己意識を欠いていたのです。自分と他者の境界線が消えていたからです。「もちろんさ、君は僕だよ」と、その若者は笑いながら答えて通り過ぎていきました。私はゆっくりとポートベロロードを歩き進み、骨董品の店や様々なお店が並ぶ通りを抜けて、シェパーズ・ブッシュ駅の近くまで歩きました。そこで突如、ある男に私は腕を掴まれました。彼は私の手を反らせて掌をじっと見つめた後、「君の内部の世界と外部の世界が分離し、完全にバランスを失っている。それが危険な状態だと気付いているのか?」と、鋭い眼差しで私に問いかけました。

 私はその男性に向かって、「何がどうなっているのか教えていただけますか」と尋ねました。「私について来なさい」と彼は一言だけ言いました。

 彼の顔は少し日焼けしており、確実に白人ではなかったです。また、彼の言葉にはなまりがあったため、イギリス人ではなさそうでした。私は一瞬、彼についていくべきかどうか迷いましたが、40代と見受けられるその男性を信じる以外に選択肢がないと素早く決断し、彼についていくことにしました。

 彼は「私のアパートはあそこを曲がったところにあるんだ。ちょっと待って、見てごらん、あのティーポットどう思う?」と私に尋ね、骨董品の露店の前で立ち止まって古いポットをじっくりと見つめました。

 「これは死からの贈り物だよ」と彼は微笑みながら言い、そのポットを買いました。店主はポットを適当に新聞紙で包み、彼に渡しました。それはビクトリア時代の雰囲気を持つ、魅力的なティーポットでした。しかし、彼が「死からの贈り物」と言ったのは、そのティーポットのことを指していたのでしょうか? それとも、私の状況を見抜いて言ったのでしょうか? 彼の眼差しは確かに、何となく私の状況を理解しているようにも見えました。私は少し距離をとりつつ、彼の後を追いました。  
続く

講演会-ヴィジョナリー・レクチャーズ